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頸椎(けいつい)と腰椎(ようつい)の間にある胸椎(きょうつい)は12個の骨からなり、後方に出っ張った曲がり方をしており、12対の肋骨と連続しています。胸椎はほとんど動きません。
加齢により生じるもので、軽症なものは無症状のことも多く、病的とはいえないこともあります。
椎間板と後方の左右一対の椎間関節により脊柱の動きが可能になっていますが、これらが退行変性した状態のことを指します。
椎間板が変性してしまうとその異常な動きを止めるように骨のとげが形成されます。
変形が進んでくると、慢性の疼痛や可動域制限が生じ、まれに神経根症状が生じます。
また、脊柱管が狭窄化し脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)となって症状を発現します。
痛みに対しては安静(コルセットなど)、薬物療法、理学療法( 腰痛体操含む)などを行います。
痛みが強く神経根症状や脊柱管狭窄症の症状があればそれらの治療を行います。
首や肩甲骨、腕の痛みが代表的な症状ですが、進行すると手足のしびれが生じ、手や足が動かしにくくなるといった症状が出ます。
椎間板が加齢などで変性し、後方へ突出して起こります。
30~50代に多く、誘因なく発症します。
悪い姿勢での長時間労働や、スポーツなどが誘因となる場合があります。
痛みが強い場合は首の安静保持を心がけ、鎮痛剤や神経ブロック注射などで痛みの軽減を図ります。
頸椎カラー装具で頸椎の安静保持、牽引治療などを行う場合もあります。
処置が無効で痛みが強くなる、長い期間持続的な痛みを伴う、手足の動きが悪くなる場合は手術を検討します。
比較的弱い外力によっても生じる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)によるものや転移性骨腫瘍による病的な椎体骨折、強い外力により生じる外傷性の椎体骨折などがあります。総じて圧迫骨折とよばれることもあります。
高齢者の特に女性に多く、胸椎と腰椎の移行部(胸腰移行部)あたりの椎体に生じ、多くがが骨粗鬆症に起因して尻もちなどの軽微な外力により生じるものです。
尻もちなどの明らかに外力が加わったものでは、通常は骨折のある部位の疼痛を伴います。
他の骨軟部損傷を伴うことも多く、脊髄損傷を生じる場合もあります。
部位にもよりますが、胸腰移行部に生じた場合、重症では両下肢麻痺を生じるなど、さまざまな症状を呈します。
いくつもの場所に多発性に椎体骨折が生じると背中が丸くなり、身長が低くなります。
腫瘍などの転移によるものは、骨折部の体動時の痛みのほかに安静時にも痛むのが特徴的です。
骨粗鬆症による軽度の骨折の場合はコルセットなどの外固定をし、お辞儀する動作を禁じ、比較的安静にします。
安静にすることで、3~4週ほどでほとんどが治ります。
強い外力によるものでは、ギプスや装具などの外固定で早期に離床し歩行訓練するのが基本になります。
圧迫骨折が高度であったり、骨折部の不安定性が強いなど、いつまでも痛みが残るものには、手術が必要になることがあります。
背骨の中を縦に走る後縦靭帯が骨化し、脊髄や神経根を圧迫することで神経症状を引き起こす病気です。
背骨の動きが悪くなり、体が硬くなることで背すじにこりや痛みを生じることがあります。
靭帯が骨化する原因は不明です。遺伝的素因、性ホルモンの異常、カルシウムやビタミンDの代謝異常、糖尿病など、複数の要因が関与すると考えられていますが、特定されていません。特に家族内での発症が多いので遺伝的素因が有力視されています。
国が定める指定難病に該当し、治療法が確立されていません。
後縦靭帯骨化症は頸椎、胸椎、腰椎のいずれの部位にも生じますが、頸椎が最も頻度が高いことが知られています。
50歳前後での発症が多く報告されており、男女比は2:1で男性が多い傾向があります。
特に注意が必要な症状は、主に脊髄が圧迫されることで神経の働きが低下して起こる脊髄症状です。
後縦靭帯骨化症で頸椎の脊髄が圧迫されると、手足のしびれ感や細かい運動がぎこちなくなり、動かしにくくなります。
例えば箸がうまく使えくなる、ボタンの掛け外しがうまくできないなどです。
ほかにも、足がつっぱってつまづきやすいことや、階段の上り下りが困難などの歩行障害も出現してきます。
自覚症状が出てからの病状の進行速度も人それぞれです。
発症部位によっても症状が異なります。
麻痺が進み寝たきりになる方もいれば、症状がほぼ進行しない方もいます。
一度出現した症状が自然と良くなるということはほとんどありません。
残念ながらこの病気を完全に予防することはできせん。
ただし、症状の悪化を防ぐためには日常生活での注意が必要です。
首を後ろに反らせすぎないこと、また、転倒することで脊髄症状が出現したり急に悪化したりすることがあるので十分注意してください。
後縦靭帯骨化症は腰椎とそれ以外の部位(頸椎と胸椎)で、治療法が異なります。
腰椎で主に圧迫を受けるのは馬尾神経という抹消神経です。下肢のしびれや痛みなどが主な症状なので、初めは消炎鎮痛剤やステロイド剤などを内服して経過をみます。症状が改善しない場合は神経のブロック注射なども行ないますが、十分な改善が得られない場合は手術を行なうことも検討します。
頸椎や胸椎で主に圧迫を受けるのは脊髄で、より重篤な症状が出現します。
頸椎や胸椎の場合でも初期のしびれや痛みの場合は消炎鎮痛剤などで経過をみますが、手指の巧緻運動障害※(こうちうんどうしょうがい)や歩行障害が出現し、日常生活に支障がある場合は手術を考慮する必要があります。
また、軽微な外傷であっても、後縦靭帯骨化の範囲が大きく脊髄の圧迫が強い場合は、脊髄損傷による四肢麻痺になる危険があるので、症状が軽い場合でも手術を行なうこともあります。
骨化範囲の大きさや脊髄の圧迫部位や程度、患者様の年齢などから総合的に判断して手術や手術時期を決めます。
後縦靭帯骨化症は「難病の患者に対する医療等に関する法律」(通称:難病法)における医療費助成対象疾患(指定難病)です。
難病法によると、難病とは、「発症の機序が明らかではなく、治療方法が確立しておらず、希少な疾病であって、長期の療養を必要とするもの」と定義されています。その中でも「患者数が本邦において一定の人数(人口のおおむね1/1000(0.1%)程度に相当する数と厚生労働省令において規定している。)に達しないこと、客観的な診断基準(又はそれに準ずるもの)が確立していること」が指定難病とされています。
指定難病は、病気の重症度や指定医療機関受診などの条件を満たす場合、医療費助成の対象となります。
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