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首(頸椎 けいつい)は7つの骨から構成され、前方に少し出っ張る形をしています。
四肢を支配する神経が頸髄(けいずい)にあるため、いろいろな症状が出ます。
例えば日常生活(ボタンのはめ・外しやお箸の使用、字を書くなど)が不器用になったり、歩行で脚がもつれるような感覚や歩きづらさを感じるという症状が出ます。手足のしびれも出てきます。
若年の方であれば走りにくくなるなどの軽度の症状を自覚できますが、高齢者では気づくのが遅れる場合がしばしばあります。
頸椎の加齢による椎間板(ついかんばん)の変性(老化現象に伴う椎間板の膨隆(ぼうりゅう)や骨棘(こっきょく)(骨のとげ)の形成)や靭帯が厚く硬くなることなどにより、くびの痛みなどの症状が発現したものを総称して頸椎症と呼んでいます。
脊髄(せきずい)や神経根(しんけいこん)が圧迫され、首や肩甲骨付近の痛みや、首、肩から腕や手にかけて痛みやしびれを伴うこともあります。
加齢変化による椎間板の膨隆や骨のとげの形成によって、頸椎の脊柱管(骨の孔)の中にある脊髄が圧迫されることで症状が出ます。
日本人は脊柱管(せきちゅうかん)の大きさが欧米人に比較して小さく、脊髄症の症状が出やすくなっています。
神経内科の病気の一部と症状がよく似ている場合があります。
転倒などの軽微な外傷で四肢麻痺(脊髄損傷)になる可能性がありますので、転倒しないように注意してください。
一般的に日常生活に支障があるような手指巧緻(しゅしこうち)運動障害がみられたり、階段昇降に手すりが必要な状態となれば、手術的治療が検討されます。
中年~高齢の方で肩から腕の痛みが生じます。腕や手指のしびれが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はさまざまです。
一般に頸椎を後ろへそらせると強い痛みが生じますので、上を見上げることやうがいをするなどの動作が不自由になります。上肢の筋力低下や感覚の障害が生じることも少なくありません
。加齢変化による頸椎症(椎間板の膨隆・骨のとげの形成)の変化によって、脊髄からわかれて上肢へゆく神経根が圧迫されたり刺激されたりして起こります。
遠近両用眼鏡でパソコンの画面などを頸をそらせて見ていることも原因となる場合があります。
基本的には自然治癒する疾患です。症状が出ないように頸椎を後方へそらせないようにし、適切な方向への頸椎牽引や症状が強いときには消炎鎮痛薬の投薬などが行われます。治るまでには数か月以上かかることも少なくなく、激痛を伴う時期が終われば長期的な治療をします。
筋力低下が著しい場合や、強い痛みで仕事や日常生活が障害されている場合は、手術的治療を行う場合もあります。
頸肩腕症候群は、名前の通り、首、肩、腕に痛みが現れる症状の集まりです。
この症状は病気の名前ではなく、複数の症状の組み合わせを指します。
主な症状は痛みですが、他にも首が重だるく感じる、首の可動域が制限される、腕にしびれが生じるなどの症状もあります。
原因はさまざまですが、一般的には首の筋肉が緊張して「ストレートネック」と呼ばれる状態が引き金にになることが多いです。
頸肩腕症候群は痛みだけでなく、しびれや筋力低下などの症状も引き起こすことがありますので、放置すると症状が悪化する可能性があります。
軽度の場合は、運動療法や物理療法が効果的です。
しかし、症状が深刻である場合や手術が必要な場合もあります。
例えば、頸椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の場合は手術が症状の改善に役立ちます。
手術を検討する際には、専門医の診断や治療計画を確認し、疑問や不安な点は遠慮せずにご質問ください。
首や肩甲骨、腕の痛みが代表的な症状ですが、進行すると手足のしびれが生じ、手や足が動かしにくくなるといった症状が出ます。
椎間板が加齢などで変性し、後方へ突出して起こります。30~50代に多く、誘因なく発症します。
悪い姿勢での長時間労働や、スポーツなどが誘因となる場合があります。
痛みが強い場合は首の安静保持を心がけ、鎮痛剤や神経ブロック注射などで痛みの軽減を図ります。
頸椎カラー装具で頸椎の安静保持、牽引治療などを行う場合もあります。
処置が無効で痛みが強くなる、長い期間持続的な痛みを伴う、手足の動きが悪くなる場合は手術を検討します。
頸部リンパ節炎は頸のリンパ節が炎症を起こしてて腫れている状態です。
鼻やのどの炎症に伴いリンパ節が炎症を起こして腫れることが多いですが、リンパ節そのものが炎症を起こしている場合もあります。
どちらの場合でも炎症性のリンパ節腫脹の場合は痛みがあり、時に熱感を伴い、しこりのような硬さはなく柔らかく腫れることが多いです。
触診の他、エコー検査が有用です。また、炎症の種類を見分けるために血液検査も行います。
治療は抗菌薬の内服が一般的ですが、経過観察で自然と治ることも多いです。また、腫れがひかない場合はより精密な検査が必要になることもあります。
背骨の中を縦に走る後縦靭帯が骨化し、脊髄や神経根を圧迫することで神経症状を引き起こす病気です。
背骨の動きが悪くなり、体が硬くなることで背すじにこりや痛みを生じることがあります。
靭帯が骨化する原因は不明です。遺伝的素因、性ホルモンの異常、カルシウムやビタミンDの代謝異常、糖尿病など、複数の要因が関与すると考えられていますが、特定されていません。特に家族内での発症が多いので遺伝的素因が有力視されています。
国が定める指定難病に該当し、治療法が確立されていません。
後縦靭帯骨化症は頸椎、胸椎、腰椎のいずれの部位にも生じますが、頸椎が最も頻度が高いことが知られています。
50歳前後での発症が多く報告されており、男女比は2:1で男性が多い傾向があります。
特に注意が必要な症状は、主に脊髄が圧迫されることで神経の働きが低下して起こる脊髄症状です。
後縦靭帯骨化症で頸椎の脊髄が圧迫されると、手足のしびれ感や細かい運動がぎこちなくなり、動かしにくくなります。
例えば箸がうまく使えくなる、ボタンの掛け外しがうまくできないなどです。
ほかにも、足がつっぱってつまづきやすいことや、階段の上り下りが困難などの歩行障害も出現してきます。
自覚症状が出てからの病状の進行速度も人それぞれです。
発症部位によっても症状が異なります。
麻痺が進み寝たきりになる方もいれば、症状がほぼ進行しない方もいます。
一度出現した症状が自然と良くなるということはほとんどありません。
残念ながらこの病気を完全に予防することはできせん。
ただし、症状の悪化を防ぐためには日常生活での注意が必要です。
首を後ろに反らせすぎないこと、また、転倒することで脊髄症状が出現したり急に悪化したりすることがあるので十分注意してください。
後縦靭帯骨化症は腰椎とそれ以外の部位(頸椎と胸椎)で、治療法が異なります。
腰椎で主に圧迫を受けるのは馬尾神経という抹消神経です。下肢のしびれや痛みなどが主な症状なので、初めは消炎鎮痛剤やステロイド剤などを内服して経過をみます。症状が改善しない場合は神経のブロック注射なども行ないますが、十分な改善が得られない場合は手術を行なうことも検討します。
頸椎や胸椎で主に圧迫を受けるのは脊髄で、より重篤な症状が出現します。
頸椎や胸椎の場合でも初期のしびれや痛みの場合は消炎鎮痛剤などで経過をみますが、手指の巧緻運動障害※(こうちうんどうしょうがい)や歩行障害が出現し、日常生活に支障がある場合は手術を考慮する必要があります。
また、軽微な外傷であっても、後縦靭帯骨化の範囲が大きく脊髄の圧迫が強い場合は、脊髄損傷による四肢麻痺になる危険があるので、症状が軽い場合でも手術を行なうこともあります。
骨化範囲の大きさや脊髄の圧迫部位や程度、患者様の年齢などから総合的に判断して手術や手術時期を決めます。
後縦靭帯骨化症は「難病の患者に対する医療等に関する法律」(通称:難病法)における医療費助成対象疾患(指定難病)です。
難病法によると、難病とは、「発症の機序が明らかではなく、治療方法が確立しておらず、希少な疾病であって、長期の療養を必要とするもの」と定義されています。その中でも「患者数が本邦において一定の人数(人口のおおむね1/1000(0.1%)程度に相当する数と厚生労働省令において規定している。)に達しないこと、客観的な診断基準(又はそれに準ずるもの)が確立していること」が指定難病とされています。
指定難病は、病気の重症度や指定医療機関受診などの条件を満たす場合、医療費助成の対象となります。
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